真綿工房に見学に行ってきました
滋賀県にある近江真綿の工房を見学させていただきました。
普段、お客様に真綿布団をご紹介していますが、実際に真綿がどのように作られ、どのように布団になっていくのか。
今回は、その製造工程を間近で見学し、さらに一部の作業を実際に体験させていただきました。

工房には、たくさんの繭が

まず目に入ったのは、倉庫いっぱいに保管されたたくさんの繭。
白い繭だけでなく、黄色っぽいものや少し緑がかったものなど、さまざまな繭がありました。
真綿布団は、こうした蚕の繭から作られています。
「煮繭」から真綿づくりが始まります

こちらは繭を茹でるための釜。
この工程は**「煮繭(しゃけん)」**と呼ばれ、繭をお湯で煮て、繭の繊維を引き伸ばしやすくします。
なんと、約2時間かけてじっくり煮るそうです。
繭を引き伸ばして「袋真綿」に

煮た繭をぬるま湯につけ、手で少しずつ引き伸ばして袋状にします。
この工程で作られるのが**「袋真綿」**です。
5枚の繭を重ねることで、1枚の袋真綿になります。

私も少し体験させてもらいました。
作業をしていると、なんだか指先がすべすべに。
「シルクの成分がお湯に溶け込んでいるからですよ」と教えていただきました。
真綿がシルクと同じ繭からできていることを、実際に手で触れて改めて実感しました。
「手引」の工程を体験してみました
次に体験させてもらったのが、袋真綿を大きく広げる**「手引」**という工程です。
袋状になった真綿を、2人で息を合わせながら、タテ・ヨコに少しずつ引っ張って広げていきます。
これが、思っていた以上に難しい!
自分の引っ張る力と、相手の力やタイミングが合わないと、真綿が均等に広がりません。
力を入れすぎても、うまくいきません。
実際に体験してみると、これを650回繰り返して一枚の布団になるということに驚きます。
まさに2人の息を合わせることが大切な作業でした。
1枚の真綿布団に、約3,250個の繭
この「手引」の工程を、なんと650回繰り返して、1枚の真綿布団に使われる中綿が作られます。
袋真綿1枚を作るのに5個の繭を使うので、
5個 × 650回 = 3,250個
なんと、約3,250個の繭が1枚の真綿布団の中綿になるそうです。
ここに側生地なども加わることを考えると、1枚の真綿布団ができるまでに、たくさんの繭と、そして多くの手間がかかっていることが分かります。
普段は完成した真綿布団しか見ていませんでしたが、こうして製造工程を実際に見学すると、その一枚に込められた手仕事の大きさを感じます。
実際に見て、触れて分かった真綿の魅力
今回の工房見学を通して、真綿布団が単に「繭から作られた高級な布団」というだけではなく、
たくさんの繭と、職人さんの手仕事によって一枚一枚作られている寝具
だということを実感しました。
当店でも真綿布団をご紹介する際には、こうした製造工程や素材の特徴も含めて、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
真綿布団について詳しく知りたい方は、こちらもご覧ください。
おまけ

工房には看板犬もいました🐶
とても人懐っこくて、かわいかったです。
真綿の作業を見学して、いろいろ体験させてもらったあと、最後は看板犬に癒されました😊
